ベルクのあるくらし

丹沢あんぱんと店内で揚げるあげぱんは絶品!地元で愛されているパン屋さん「オギノパン」の工場に行ってきました。

夏休みも近づく7月某日。2023年5月にOPENしたベルクフォルテ八王子店を含め、ベルクで4店舗入っているインストアベーカリー「オギノパン」さんの本社工場にやってきました。
※2023年8月現在

工場には直売所も併設されており、バイクでのツーリングを楽しむライダーなど観光客の方々が多くいらっしゃる地元の名所のひとつにもなっております。

株式会社オギノパン本社。

オギノパン本社工場の直売所と(株)オギノパン 社長の荻野さん。明るく気さくな社長さんです。

さっそく直売所の店内に入っていきましょう!
製造するパンの一部商品は毎月5品ほど、新商品をリリースしています。今回訪れた2023年7月と8月は「カレーフェア」!
せっかくなので荻野社長におすすめの商品を聞いたところ、直売店限定!平日15個限定の「焼きたて丹沢あんぱん」がおすすめとのこと。
もし買えたらラッキー!焼きたての味をいただけるなんてこれは気になりますね!

オギノパンと言えば根強い人気の「丹沢あんぱん」!
※2023年7月当時のため販売商品に変更がある場合がございます。

さて、これから製造工程を見学していくのですが!
ここではオギノパンさんで根強い人気がある「丹沢あんぱん」と2010年神奈川フードバトルにて金賞を受賞した「あげぱん」が完成するまでの過程を動画にまとめましたのでぜひチェックしてみてください。

【丹沢あんぱんが出来るまで】

【あげぱんが出来るまで】

丹沢あんぱんが完成するまで

丹沢あんぱんでは専用の小麦粉を使用し、パンの歯切れの良さを重視しています。そのため弾力性を抑えた、引きが弱いパン生地を作っています。

パン生地が完成したら、ひとまず1次発酵のため30分寝かしていきます。

30分経ったら、専用の機械に通して切って丸めてまた10分程度生地を寝かせます。

荻野社長いわく
「パン生地もダメージを受けているためいったん休ませることで(あんを)包みやすくなるんです。」
とのこと。

続いて包む工程に入っていきますが、このあんを包む工程がもはや職人技!
聞いたところ10名程の従業員で1日約4,000個、年間では150万個もの丹沢あんぱんを包んでいるのだとか。

社長に「やってみます?」と聞かれ「ぜひ!」とチャレンジした私でしたが1個作るのに約3分もかかってしまい、安定した商品化の裏には熟練の従業員さん達の技があることをひしひしと体感した瞬間でした。

はじめての丹沢あんぱんに挑戦するベルク公式X(Twitter)中の人

続いて2次発酵の段階へ。
先ほど包んだ丹沢あんぱんを38度に保たれている機械に入れ、40分程度発酵をすすめていきます。

扉を開けた瞬間、暖かい空気とともに何やら強い香りが。
「なんだろう?これはお酒の匂い?」

実はイースト菌は発酵することによってアルコールが発生するため、周囲にはお酒のような香りがすることもしばしば。
もはやこの香りだけでほろ酔い気分を味わえるかも...?


  • 2次発酵専用の機械。


  • これは丹沢あんぱんの大きさを計る目印。
    全部同じ大きさ・形になるよう発酵具合の調節をしています。


  • 発酵が十分にできたらバターを表面に塗り。


  • 丹沢あんぱんのアクセント、ごまをのせていきます。

いよいよ焼く工程に入っていきます。

丹沢あんぱんは気温・季節によっても調整が必要になりますがおおよそ11分程度焼いていきます。
イースト菌が丹沢あんぱんに含まれる糖分を食べてしまうのでいわゆる"良い焼き色"をつけるのが難しく、様子を常にチェックしながら分単位で焼き時間を調整、ひとつひとつ均一になるよう焼き色をつけていきます。

焼きあがった丹沢あんぱんがこちら。焼き上がりの少し香ばしい香りがします。

オギノパン自慢のパンを聞いてみました

オギノパンさんの看板商品である「丹沢あんぱん」。
初めて訪れる方はきっとたくさんの種類があるのでどれを選んで良いか迷ってしまうはず...!

ということで!

そんな方の為に今回、荻野社長が選ぶ丹沢あんぱんベスト3とあげぱんを持ってきてもらいました。
それではさっそくご紹介していきますね。

荻野社長自慢の「丹沢あんぱんとあげぱん」。今回“出来たて”を特別にもってきていただきました。

まずはあげぱんから。

今からさかのぼること13年程の2010年。世の中では「B級グルメ」が流行っていた頃に、ご当地グルメ・B級グルメの県予選として開催された当時のイベント「神奈川フードバトル」にて編み出したのがこのあげぱんだったそう。

工場近くの直売店ではGW期間(単日)で最大3,900個も売れているという超人気商品であり、オギノパンのお客様に愛されている商品のひとつとなっております。

店内で揚げて提供しているため、タイミングにはよりますが“揚げたて”のあげぱんを味わえるのも大きな魅力のひとつ。
実はフォルテ八王子店のグランドオープン(2023年5月31日)の際もたった1日で3,000個も売れていたベルクもイチオシ商品なのです。

あげぱんのサクサクッという音がまた食欲をそそります。

それでは続いて丹沢あんぱんにいきましょう!

荻野社長に初めてオギノパンに訪れていただくならぜひ食べていただきたいとおすすめされたのが「つぶあん」。
あんぱんといえばつぶあんでしょ!ということで荻野社長ご自身も大好きな丹沢あんぱん(つぶあん)は北海道産あずきを使用。

糖度を低くし、小豆のつぶ感をしっかりと感じられるよう丹沢あんぱん専用にこだわりのあんを開発しているとのこと。
お土産としての需要も大きく、丹沢あんぱん売上全体の2割ほどが「つぶあん」という人気ぶりだそうですよ。

これでもか!というほどぎっしりつまったあんこ。
小さな丹沢あんぱんには荻野社長の大きなこだわりがつまってます。

「ここが丹沢あんぱんを作る際につまんでいた部分ですよ」と裏側の部分まで見せて丁寧に説明してくれる荻野社長。
貴重な経験をさせていただいた荻野社長の寛大さとその気さくな人柄に感謝です...!

続いてのおすすめがこちら!「こしあん」です!

実はつぶあんに負けず劣らずの人気を誇るのがこしあん。
その人気ぶりはオギノパンさんの社内でも意見が割れるほどだそうで、荻野社長ご自身も「私はつぶあんが好きなのですが、奥さんはこしあんのほうが好きなんですよ。」と笑みを浮かべながらお話してくださいました。
丹沢あんぱん売上全体の1.5割程を占めるという根強い人気のこしあん。
こしあん好きの方、ぜひ一度つぶあんと食べ比べしてみる価値ありです!

ほどよい甘さの舌触りなめらかなこしあんがぎっしり!

最後におすすめされたのはこちら「安納芋」。

丹沢あんぱん、実際に店舗に行くとまず驚くのが「種類の多さ」。
「(見た目で)見て楽しむことも大切にしている」との荻野社長の思いもあり、今までで20種類以上の丹沢あんぱんを開発。
長く付き合いのある地元のあんこ屋さんと世の中のニーズと実現可能性をすり合わせしながら、その季節ごとにあった新商品の開発を積極的にしているとのこと。

安納芋の丹沢あんぱんもそのひとつで、元々は季節限定商品だったものをものすごく人気であったために定番として通年で販売。
品種を全面に押し出しているあんぱんもこれが初めてということで、安納芋のしっとりねっとりとした特徴が丹沢あんぱんに非常にあっていたとのことで今や、紫芋よりも安納芋のほうが人気とのことでぜひご賞味いただきたい商品のひとつです。

安納芋の優しい甘さがよくあいます!これはもはや和スイーツ。

今回はオギノパンさんの工場にお邪魔して魅力について見学させていただきました。

オギノパンさんでは今回ご紹介した丹沢あんぱん等の製造工程の見学やパン教室の開催などの取り組みも実施しております。
オギノパンのパンが気になる!という方は一部ベルク店舗にてオギノパンさんが入っておりますのでぜひ足を運んでみてくださいね。

以上、お読みいただきましてありがとうございました。

見学の最後に見送りに来ていただいた荻野社長。

ベルク店内でのオギノパン売場の様子。

揚げたてが欲しい場合にはぜひお近くのオギノパンさん従業員にお声かけくださいませ。

【オギノパン店舗情報】※2023年8月現在

東京都
神奈川県

▼今回の取材先
オギノパン本社工場
電話番号:042‐780‐8121
所在地:神奈川県相模原市緑区長竹2841
直売店営業時間:9:30~17:30 ※4月~8月9:30~18:00
https://ogino-pan.com/honsha/